日本人に多いトラブルは、およそビタミンが不足し、糖分が多すぎることです。
その原因は何でしょうか? それは白米を主食にしていることも一因です。米も玄米や七分つき、五分つきは問題ありませんが、白米が大半になるとビタミンBが不足してきます。
日本人の栄養状態を調査すると、いつも指摘されるのがカルシウム不足、ビタミンB1の不足、ビタミンAの不足です。とくに、体のなかでビタミンAになるカロチンの摂り方が不足しています。
無農薬野菜のミレー
具体的にはニンジン、ニンジンの葉、大根の葉、かぼちゃ、ピーマンなどの緑黄色野菜の摂り方が足りません。カロチンの必要摂取量は八〇〇〇国際単位ですが、日本人の現状は三〇〇〇〜四〇〇〇国際単位程度で、必要量の半分にも達していないくらいです。これらの野菜は、夏よりも冬に不足しがちですが、みそ汁の実に緑の野菜を用いるなどして工夫しましょう。また、大根の葉やニンジンの葉、カブの葉などは捨てられがちですが、ビタミンを豊富に含んでいますから、ぜひとも上手に使いたいものです。
香りの強い野菜のパセリ、セロリ、せり、クレソンなどは、アルカリ度も高く、ミネラルもたっぷり含んでいます。生食できますから、これらを上手に摂ることでビタミンCの補給にもなります。とくにパセリにはビタミンA、B1、B2、Cと、たくさんのビタミンが豊富なので捨てずにいただきましょう。
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